「天地無用」の意味、きちんと理解してますか?

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「天地無用」って、なんか変な言葉だと思いません?
よく、宅配の段ボール箱なんかに貼ってますよね。「上下逆にしたらダメですよ」っていう意味ですが、一瞬「ん?天地がいらないってことは、どっち向きに置いても良いの?」なんて、真逆の意味に勘違いしそう。

「~無用」っていう表現は、他にもいくつかあります。
「問答無用」だったら、「問答(会話)なんて要らないぜ!」ってこと。
「心配ご無用」は、「心配しないでくださいね」、と。
「小便無用」なんていう立て札は、「小便するの禁止!」っていう感じ。

っつうことで、「天地無用」っていうのは、「天地するの禁止!」っていう意味なのですが、そもそもこの「天地する」っていうのが「上下を逆にする」っていう意味なのが分かりづらいのかもですね。

「ねぇねぇ、そのピカソの絵、天地してない?」
「てるてる坊主が天地だから、雨降ったんだよ」
「天地真理を天地する……」

うーん……、現代人は「天地する」っていう言葉は使わないかもしれないですね。
「天地返し」っていう言葉もあって、これは畑の上の土と下の土を入れ替えるってこと。「天地」っていうのが「天と地を逆にする」っていうところを理解できないと、「天地無用」も意味が通じないですね。

というわけで、「天地しちゃダメ!」っていう意味の「天地無用」ですが、やっぱり逆に理解してしまう人もいるらしく、最近では「逆積厳禁」っていう言葉も使われるみたいです。

時代と共にコトバも移ろいゆく、と。


さて、冒頭の画像。「天地無用」のマークを使ってFlash待受け作りました。
「積み木在中」「ロケット発射台」「よく見ると顔」「踏んだら痛い」なんてタイトルがランダムで出てきます。

今日はそんなところで。
by t0maki | 2011-11-18 23:00 | 乱文・雑文 | Comments(0)