妊婦・妊婦・妊婦

 5月2日は、戌の日。というわけで、昨日、日本橋の水天宮にお参りに行ってきました。
 
 妊娠五ヶ月目の「戌の日」にお参りをして腹帯をつけることを「帯祝い」と言って、日本に古くから伝わる民間伝承の儀礼らしいのですが、僕は妻が妊娠するまで知りませんでした。なので、水天宮に行ってびっくり。あたり一面どこを見ても妊婦、妊婦、妊婦。都会のビルに囲まれた割とこぢんまりとした敷地の境内は、夫や両親に付き添われた妊婦さん達であふれかえっていました。
 僕は生まれてから今までで、こんなにたくさんの妊婦を一度に見たのは初めてです。もし、何も知らない外国人とかが見たら、かなり異様な光景だったことでしょう。どこまでも続く妊婦の行列。お祓いが済んで神殿からはき出される妊婦さん達が、足のしびれとお腹の大きさとで、ペンギンのようにヨタヨタヨチヨチ階段を降りてくる。イヤ、それと分かっている日本人の僕にとっても、かなり不思議にシュールな光景でしたよ。
 
 あと一つ驚いたのは、妊婦目当てのマタニティーグッズ売りの商魂たくましさ。そりゃ、妊娠・出産に関する物品の販売をするのに、これほど適した場所はないのでしょうが、神社の敷地内にマタニティー関連の看板が貼られていたり、屋台で妊婦用のガーターベルト式腹帯なんかが売られているのを見た時は、さすがにちょっと引きました。
 
 もちろん僕らも、しっかりと長い列に並んでさらしの腹帯を購入。
 家に帰ってから、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら妻のお腹に巻きました。
 腹帯の風習は日本にしかなく、その医学的根拠も薄いのですが、妻曰く「あ、コレあったかくて良いかも」と宣っておりました。
by t0maki | 2005-05-03 11:29 | 乱文・雑文 | Comments(0)