ケータイ2台でステレオ写真を撮影
2011年 01月 15日

ケータイで立体写真を撮る企画。以前書いた「ケータイで3D写真に挑戦!」では、1台のカメラを微妙にずらして2枚の写真を撮影し、赤&青眼鏡で見る「アナグリフ」っていう方法にチャレンジしました。
その後、いろいろ立体写真を撮ったりしつつ、いくつか新しい発見もあったので、今回のレビューはその続編です。
まず、まとめとおさらい。
立体写真のコツは、右目用の写真と、左目用の写真をそれぞれ個別に撮影すること。で、画像の加工の仕方or並べ方によって、アナグリフとして赤青眼鏡で見るか、裸眼交差式で見るか、あるいは裸眼平行式か専用ビューアで見たりするかによって、平面画像に奥行きが生まれ、立体に見える、と。
試行錯誤しつつ、今回は下記3つの撮影方法でいろいろ撮ってみましたよ。
■その1:ズラシ撮影
┗一台のケータイカメラをズラシて撮影
これは、前回挑戦した方法。右目のショットと左目のショットを2回撮影します。時間差が発生するので、動かない被写体のみ有効の撮影方法です。
■その2:二機ショット
┗二台のケータイカメラ(F-02CとF-03C)で撮影
今回レビューのため借りている三台のケータイのうち、F-02CとF-03Cはカメラの機能がほぼ全く同じ。というわけで、左目用の写真をF-02Cで撮影し、右目用をF-03Cでという、2台を使ったステレオ立体写真撮影です。
■その3: 連写撮影
┗連続写真(ベストショットセレクト)で撮影
F-01C/F-02C/F-03Cには、一度のシャッターで複数枚の連続写真を撮影できる機能があります。その連写機能を活用して、ケータイカメラを水平に移動させながら撮影すると、右目用と左目用のステレオ写真が撮影可能です。
以上、撮影方法は上記3つ。
そして、撮影した写真を実際に立体的に見るのは、今回は下記の3つの方法で。
▼アナグリフ
赤と青の眼鏡で見るタイプのものです。画像と眼鏡の作り方は前回の記事参照。

▼裸眼交差法
裸眼で見るための方法です。右目で左の画像を、左目で右の画像を交差するように見るのですが、若干寄り目にするような感じにすると、うまく立体で見ることができます。

▼ステレオビューアー用(裸眼平行法)
ビューア用の画像です。右は右、左は左という感じなので、画像の配置的には交差法と左右逆です。また、この配置は「裸眼平行法」でも立体に見ることができます。裸眼の場合は、交差法とは違って、視線を遠くにするのがコツらしいです(僕はこれ、まだちょっと苦手……)。

前回も書きましたが、ケータイ自体にステレオ写真の機能があるわけではなく、あくまで撮影した写真を加工して、立体写真にしてみた、というレビューです。ケータイのカメラ機能だけを使いつつ、その他はほぼ全て試行錯誤と創意工夫の結果です。
と、そんなこんなを踏まえて、以下作品紹介。
▼二機ショット→アナグリフ(赤&青眼鏡)
街を散策しながら、F-02CとF-03Cの2台を同時に使って撮影しました。



▼ズラシ撮影→裸眼交差法
以前も紹介した「スウィーツがあるから」シリーズの和菓子版を3Dで撮影してみました。この撮影に使ったケータイは、F-01Cです。



▼連写撮影→ステレオビューア用
ベストショットセレクトの機能を使い、水平にカメラを動かしながら撮影し、その中の2枚だけを抜き出して加工したものです。



ちなみに現在、東京都写真美術館では2月13日まで「3D Visions」という立体写真の企画展が行われています。意外にも立体視の起源は約170年前までさかのぼるらしいですよ。いろんなステレオ写真が見られて、勉強になりました。中でも一番の収穫は、ギャラリーショップで売っていたこの紙製のステレオビューアー(525円)!
さっそく自分で撮影した写真もプリントアウトして、このビューアで見て楽しんでます。

ここまでケータイカメラも進化してくると、工夫次第でほんとにいろんな写真撮影が楽しめますね。

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by t0maki
| 2011-01-15 22:26
| モニターレビュー>ケータイ会議
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