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震災からちょうど一年経った2012年3月11日を僕は普通に去年と同じようにオフィスで過ごす予定だったのですが、たまたま出勤途中の電車の中でTwitterのタイムラインに3331 Arts Chiyodaでイベントがあるっていうのを見つけて、あまり深く考えずに会社に行く前に寄ってみたところ、ちょうど震災復興をテーマにした「つくることが生きること」というアート展をやっていて、くしゃくしゃにつぶれた交通標識とか、車体に寄せ書きがびっしり書かれたワゴンとか、えらく多種多様な作品などを眺めてたら震災の起きた14時46分になって、僕も会場にいたみんなと一緒に黙祷をしたんです。しばらく会場の展示を眺めたり、写真洗浄プロジェクトのプレゼンを聞いたりしながら、この一年に思いをはせてみたんですがなんとも自分の中でも整理がつかず、たぶん今から10年後くらいに振り返ってみたら、あのとき自分はあんな感じだったのかって理解できるのかもな、なんてことをかんがえつつ3331を後にして秋葉原の歩行者天国を歩きながら目の前の風景やすれ違う人達を見ていたら、突然「Life goes on」みたいな言葉が浮かんできてなんだかクラクラしました。そんな話。

by t0maki | 2012-03-12 00:09 | アート | Comments(1)
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次々と紹介されていく作品は、例えばアメリカ大統領選の投票権をオークションにかけるものであったり、Google広告で稼いだお金でGoogleの株を買うというものであったり、Amazonの「なか見!検索」から3000冊分の書籍データを抜き取ってピア・トゥ・ピアで公開しちゃったり。かと思えば「油絵(オイルペインティング)」とかいって、その油が原油流出事故の「オイル」だったりするんだよ?

「なんなんだ、この人達は!面白すぎる」

というのが最初の印象でした。

UBERMORGEN.COMといって、リズとハンスさんというアーティストのお二人が3331 Arts Chiyodaでトークイベントをするってことで、観客として参加してきました。
最初、リズさんの英語がスムーズだったので普通にアメリカ人の方かと思ったのですが、ちょこっとアクセントがあって、実はオーストリアの方らしいけど、スイスに住んでるとかで国籍とかよくワカリマセン。
とにかく、なんともユニークでパワフルな方たちでした。

その、2000年のアメリカ大統領選挙で投票権をオークションする(じつはフリだけでじっさいにはオークションしてない)企画では、なんと連日のように各国のニュースメディアがインタビューをしたと同時に、合計700kgの法的書類が送られて来た、と。すごいな、ソレ。

今回は、新しい企画のリサーチをするための来日だそうです。

で、セミナーが終わって、僕はそのまま近くの居酒屋で行われた二次会に「紛れ込み」、ちゃっかりリズさんの隣に座っていろいろお話を伺いました。

つい最近、南アフリカに行ってらしたということで、そこの星空があり得ないくらいキレイだったって言う話、僕も砂漠の街に住んでたことがあったので、そんな話で盛り上がりました。まぁ、飲み会なので、リサーチに伺った会社の話が同じ事を繰り返しててちょっと……みたいな辛口ぶっちゃけトークとか、ランドセルをお土産に探してる、とか、そういう他愛のない話をして、すごいアーティストさんだってことを忘れて普通に楽しくおしゃべりしてしまいました。

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ちなみに、今回のイベントタイトルは、事前に『メディア・ハッキング vs コンセプチュアル・アート & the 0.01%』っていう風に聞かされていて、で、当日行ってみたら『ROCK.UM』がメインのタイトルってことになっていて、「なんでそういうタイトルなの?」って質問には、「その場のノリ」って答えてました。いや、ホントはきちんとコンセプトとか深い考えがあったりするのでしょうが、そういう自由さは好きですよ。


今回のリサーチを踏まえた次回作の発表が秋にあるとのことで、今から楽しみです。

by t0maki | 2012-03-05 19:27 | アート | Comments(0)
明日のアート企画の準備中

というわけで、例によってまた前日にバタバタ準備中。

明日(2月26日)、アトリエとしてお借りしている廃校の教室で、「オープンスタジオ」やります。3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331)という元中学校の校舎を再利用したアート施設の教室を6人でシェアしているのですが、明日は一般のお客さんが自由に見られるように、教室スペースを公開します。

【AFT オープンスタジオ @3331】
・日程:2月26日(日)12:00-18:00
・会場:3331 Arts Chiyoda (B102:ARTS FIELD TOKYO)
 〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
 http://www.3331.jp
・入場無料

当日、「TOKYO FRONTLINE」というイベントが3331で開催されていますが、そちらは有料のイベントになります。僕らの「オープンスペース」は入場無料で、地下のB102でやってます。もちろん、僕もそこにいますので声をかけてください。

ささやかなお持ち帰り企画とか、その場で写真を撮ったりして参加できる企画も実施する予定。あとは、当日現場に行ってから即興で準備します。
来場してくれた方に、遊んでもらえればと思ってます。

よろしくお願いします。

by t0maki | 2012-02-25 23:59 | アート | Comments(0)
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あれからもう13年近くも経つのか、と。

砂漠にある湖の畔に立って、虚ろな心持ちでいくつもの陶芸彫刻作品を叩き壊し、その破片の一つを埋めたんですよ。1999年に、5年間のアメリカ生活を終え、日本に帰国する直前の出来事。

1994年から4年間、アメリカのネバダ州にあるリノという砂漠の街で、陶芸彫刻を専攻しながらアート全般を学んだ後、ロサンゼルスの宝石デザインの会社で1年間、写真を撮る仕事をしてました。
それなりに達成感もありつつ、でも、先の見えない不安と無駄にジタバタしているような感覚もあり、今までの自分と決別するためにも学生時代の作品をぶち壊した、と。
でも、そこで作品の欠片を埋めたのは、全てを捨てきれなかったからかもしれない。後から考えると、なんとなく、ね。

で、そっから一気に時は経ち、4年以上経ってからその砂漠の湖に行ってみたんですよ。当時付き合っていた女性に僕が学生時代を過ごした街を案内しつつ、プロポーズをするため。その砂漠の湖で婚約指輪を渡し、その後結婚して、今の妻になるわけですが。

プロポーズの後、記憶を頼りに陶芸彫刻作品の欠片が埋まっているであろうところを掘ってみたところ、結構あっけなく見つかりました。なんとも自分でも拍子抜けするくらいに、学生時代に自分がつくった作品の欠片がひょっこりと。
その時の感情は、いろいろ複雑でうまく言葉にできないけど、5年近い空白の期間を飛び越えて、自分の中で何かが繋がったような感じ。

当時、もう本格的にWEB制作の仕事をしていたし、今さらアートの道に戻ろうとは思ってなかったけど、過去の自分の欠片と再開したことをきっかけに、もう少しだけマジメにアートと向き合いたいと思い、本格的に「日曜アーティスト」を名乗って週末を利用した創作活動に取り組むことにしました。

自宅に陶芸窯を購入して、豆粒大の小さな陶芸彫刻作品を大量につくり、それを街中に隠すというアートプロジェクトをはじめたのが2004年のこと。その場でケータイ電話を使ってGPS情報を取得し、自分のサイトに記録していくという仕組みもつくりました。

その後も、勝手にアートプロジェクトを企画しては、地味に地道に実行してきました。作品自体は、週末の限られた時間の中で楽しむことだけを目的とした、ちっぽけなものばかりですが、たまに突発的に1,000個の待受画像をつくってみるとか、日本橋にオフィスを借りて「会社ごっこ」をしてみるとか、地下道でゲリラ写真展とか、プリントオンデマンドで本を出版してみるとか、思いつくまま気の向くままにいろいろ勝手に個人的な創作活動を続けてきました。

現在、縁あって3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331)という元中学校の校舎を再利用したアート施設の教室をアトリエとして半年間シェアさせていただくことになり、そこを拠点にして引き続き「日曜アーティスト」としての創作活動をさせていただいています。

そして今回、「オープンスタジオ」というアトリエを一般に公開するイベントを開催するにあたり、急遽思いついたのが、前述の街中にアートを隠すというプロジェクト。以前はほとんど自分一人で実行していたこの企画ですが、今回はぜひ皆さんにも参加してもらいたいと思っています。
というわけで、皆さんもぜひ思い出の場所にこの小さな陶芸彫刻を隠してみてはいかがでしょうか、と、企画を構想中ですが、相変わらず気まぐれな思いつきで動いているので準備期間が圧倒的に足りず、はてさて残り数日間でどこまでプロジェクトとして形にできるかな、と。そんなギリギリのところで仕上げていくのが、結構好きだったりします。間に合わなかったらスミマセン……。

ひょっとしたら大失敗に終わるかもしれませんが、ご興味あれば是非当日足を運んでいただければ。小さな手作りの豆粒大陶芸彫刻作品をお渡しして、プロジェクトの参加方法をご説明します。といっても、ただ持ち帰っていただいて、自由に隠していただくだけですが……。

さてさて、間に合うかな??

【AFT オープンスタジオ @3331】
・日程:2月26日(日)12:00-18:00
・会場:3331 Arts Chiyoda (B102:ARTS FIELD TOKYO)
 〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
 http://www.3331.jp
・入場無料


当日、「TOKYO FRONTLINE」というイベントが3331で開催されていますが、そちらは有料のイベントですのでご注意ください。
オープンスタジオは地下のB102でやってます。もちろん、僕もそこにいます。

by t0maki | 2012-02-21 19:13 | アート | Comments(0)
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元中学校の校舎をそのまま再利用して、地域密着型アート施設として2010年にオープンした3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331)。
ちょっとしたご縁もあって、今ここの教室を6名でシェアして、アトリエとして使わせていただいております。

というわけで、2月26日(日)にこのアトリエを一般公開して「オープンスタジオ」を開催します。日曜日ぶらっと気軽に立ち寄って、アトリエを覗きに来てくださいませ。もちろん、僕もいます。

【AFT オープンスタジオ @3331】
■日程:2012年2月26日(日)12:00-18:00
■会場:3331 Arts Chiyoda (B102:ARTS FIELD TOKYO)
 〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
 http://www.3331.jp/
■入場無料

「オープンスタジオ」なので、作品展というよりはスタジオをそのまま公開して、「こんな場所で制作してますよ」の紹介です。
せっかくなので、来場した方が参加して楽しめるようなちょっとしたお土産企画も構想中ですので、お楽しみに。
(間に合うか?今からやって間に合うのか??)

個人的には、今回のオープンスタジオのテーマを「遊び」と「おもてなし」ということにして、来場していただいた方と何かしらお話なり交流なりできればな、と思っています。「日曜アーティスト」の制作現場へ、ぜひ遊びに来てください。

僕の他にも、教室をシェアしているアーティストの方々がいろいろ展示や企画を考えているはずですので、そちらもぜひお楽しみに。

企画の詳細やレポートなど、このブログで随時お知らせしますよ。
(それにしても、間に合うのか??)


【2/24追記】
▼こんな企画を準備中です
思い出つながるアートプロジェクトを構想中
http://tomaki.exblog.jp/17512696/

by t0maki | 2012-02-21 12:20 | アート | Comments(0)
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2月12日(日)に 3331 Arts ChiyodaのB102 AFTスタジオで開催された、「木版でつくる手ぬぐい&テラノ式手ぬぐい体操」というワークショップに親子で参加してきました。

講師は、木版画の二宮美由紀さんと、手ぬぐい体操の寺野正樹さん。

ちなみに、二宮さんとはAFTのスタジオコースで、一緒にアトリエ(元中学校の教室)をシェアさせていただいてます!

そんなご縁もあって、今回のワークショップは非常に楽しみにしてました。
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まず、木版と染料を使った手ぬぐいの染色。
さて、ここで問題です。版画を刷る前に版木を濡らしますが、彫ってある面だけでなく、裏面も濡らすのはなぜでしょう?答えは、「版木がそるのを防ぐため」だそうですよ。なるほどね。

染料を定着させるために、アイロンをかけてるとこ。
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完成品はこちら!娘とパパの力作です。
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さて、ワークショップのしめくくりは、テラノ式 手ぬぐい体操の寺野さんによる、手ぬぐいを使った体操です。
これがねぇ、結構奥が深い。身体にとって「気持ちいい」を追求した頑張らなくても良い体操って、なんだか新鮮。ヨガ、古武術など、いろいろなボディワークをミックスさせたオリジナルの手ぬぐい体操だそうですよ。
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さて、ここでも問題です。
腕の付け根はいったいどこでしょう?なんとなく、肩の周辺からわきの下辺りを想像するけど、実は骨格的に腕と身体がくっついてるのは、「鎖骨の身体の中心に近いところ」なんだって。知ってた?

この体操は、手ぬぐい一本でカンタンに始められるし、今現在僕の身体が極端になまってるって事もあり、これはちょっと続けてみようかと思いました。

という感じのクリエイティブな週末のワークショップ。有意義な休日の過ごし方でした。

http://www.3331.jp/schedule/001432.html

by t0maki | 2012-02-12 23:59 | アート | Comments(0)
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廃校の教室を改修したスタジオを共同でシェアして、人知れず創作活動を展開中。
地下の奥まった小さな展示エリアに、ブログ記事400点以上を中心とした展示と、お客様がリアルタイムにメールを使って写真を印刷できるプリンターを設置して、なにやらあやしげな作品展を開催しています。

もう会期終了間際ですが、チラシのデザインつくりましたので、PDF版を公開。
PDF版ダウンロード

ショーケースエリアでの展示は、1月31日(火)までの予定です。
多分僕はこの週末にはあまりスタジオにいないと思いますが、興味ありましたら見に来てください。

『3331定点観測』という企画自体は、今後もブログ等で引き続き継続していきます。

よろしくお願いします。

by t0maki | 2012-01-26 00:00 | アート | Comments(0)
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3331 Arts Chiyodaの地下の隅っこの小さな展示スペースを使って、作品展をしよう、と。何を展示しようかな、と考えたのですが、ここ最近書きためているブログ記事をひたすら貼ったら面白いかな、と思いまして、一年ちょっとで書きためた400記事くらいをキャプチャ撮って、レイアウトして、印刷して、ペタペタ貼ってます。

普通のブラウザサイズではなく、わざとFirefoxのモバイルシミュレーターでブログを細長く表示させまして、プラグインでキャプチャを撮って、ちょっとレシートみたいな体裁にしてみました。イラレで日付を入れて、印刷、と。切るのと貼るのはひたすら手仕事。

なんかね、やっぱり紙にして見渡すと、それなりに圧巻。いろんな思い出がよみがえります。今ようやく、四分の一くらいを貼り出したところ。まだまだ作業は続きます。

貼っただけでは面白くないので、最後にちょっと一工夫をする予定。

完成したらまたお知らせします!(急がないと年越してしまう……)

by t0maki | 2011-12-26 00:00 | アート | Comments(0)
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前回の「アートのための英語塾」で、諸般の事情で宿題をサボってしまって、プレゼン資料を作る余裕がなくって当日いきなりホワイトボード使いながらぶっつけ本番でプレゼンしたんですね。しかも、英語で。いやぁ、なかなか伝えたい事が伝えられなくて参った参った。
あんまりうまく伝わらなかったと思うので、ブログにまとめます。

プレゼンの議題は、「アートって何?」というもの。
のっけからしてこの突き抜けて広大なトピックは、既にプレゼン大失敗の予感まる出しですよね。こんなの即興で、しかも英語で伝えられるかっていうの。
(トピック決めたの自分ですが何か?)

僕は、こんな風に考えています。
まずはこの二つの疑問。

「What for?」と「So What?」

「何のため?」と、「だから何?」っていう問いかけ。

前者は実用性と利便性に関する問い。
で、後者は作品の意味やコンセプトに関する疑問。

「What for?」っていうのはアート作品に対してはあまり意味のない問いかけだと思います。
そもそも、アート作品というのは、何かの直接的な役に立つための道具である必要はなく、何かの機能を持たせなければならないものではないから。コーヒーカップの形をしていても、全然コーヒーが飲めないような物体でも、全然アートとしてはOK。むしろ、あまり実用性のない奇抜なものこそがアートって思われる節もあったり。

でも、「So What?」って言われてしまうのは作品として失敗だと思うんです。
「だから、何?」「何を伝えたいわけ?」「全然何も伝わらない」
意味が分からないとか、コンセプトが不明って言う作品は、アウトだな、と。

問題は2種類あります。

1.そもそもアーティストがコンセプトを持っていない
なんとなく作ってみたとか、そんな感じ。伝えるべきものがない。からっぽの作品。

2.観客が理解できない
なんか、コンセプトが伝わらない。手がかりが少なすぎるか、あるいはアーティストのメッセージが個人的すぎるなど。難解。

アーティスト側の問題と、観客側の問題。
アーティスト側ではきちんと考えて作っているのに、観客には伝わらないことがあります。その場合、「観客のレベルが低いから」って考えるのは間違っていると思います。
別に、分かりやすく作れと言ってるわけではないし、アーティストの個人的な経験なんかを反映するのはありだと思いますが、全く伝わらないのは問題かな、と。
そこに、アーティストと観客をつなぐ「キュレーター」の役割があるのではないか、と思います。作品をきちんと理解して、観客に伝えられるようにすること。

「アート」って、なんだか「分かる人には分かる」けど、「分からない人は分からないまま」みたいなところがある気がします。このままでは、どんどんアートが人を寄せ付けない「閉じられたもの」になってしまうような気がするんです。それではちょっと寂しいな、と。

個人的な意見ですが、アートって別に難解なものである必要はないし、いつでも新しいものや奇抜さを求めるものでなくて良いと思います。もちろん、そういう作品はあっても良いと思うし、優れた作品は評価されるべきだとは思いますが、だからといって趣味の作品はアートじゃないとか、目新しさがないとか、技法が古くさいとか言って、作品を否定するのはどうかなと思ったりします。同じアートに関わる人間同士が、お互いの作品をけなし合ってるのって、アートに関係ない人が見ても、あまり良い気はしないなって。

もっと気軽に多くの人がアートに触れるために、キュレーターがもっともっと活躍できる場が増えてくると、アートも閉じられたアートコミュニティだけのものでなく、もっと文化として広がっていくのではないか、と。

英語のプレゼンでは多分この10分の1も伝わらなかったと思うけど(このブログでもうまく伝わったか分からないですが…)、とりあえず、自分の言いたかったのはこんなところです。

「これがアートである」みたいなお仕着せの作品だけでなく、観客の視点で「あぁ、これってアートだな」って思って、何か感じるところがあれば、それは作品として価値のあるものじゃないかな、と。解釈の仕方なんて、正直ひとそれぞれで良いと思います。ただ、キュレーターはある程度アーティストと観客の架け橋になって、方向性を見せてあげられれば。

なんかうまくまとまってないですが、そんなことを、なんとなく考えています。

by t0maki | 2011-12-12 22:49 | アート | Comments(0)
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英語でアートマネジメントを学ぶ全四回講座の、今回は3回目。
講師は今回も、ジェイミさんとエマさん。

過去2回のワークショップのレビューはこちら。

「アートマネジメント」を毎週英語で学びます
http://tomaki.exblog.jp/17177228

夜の元学校でアートマネジメントを英語で学ぶ(第2回)
http://tomaki.exblog.jp/17177351

今回のトピックは、「キュレーター」について。
過去二回の講座の中で、なんとなく自分のなかで「キュレーター」っていう仕事の役割が見えてきました。

タスクとしては、「プロデューサー」とか、「プロジェクトマネージャー」に近いのかな、と。
「キュレーター」っていうと、一般的には「アート作品を収集する仕事」っていうイメージがあったりするようなのですが、実際の仕事はもう少し広範なんだな、と。もちろん、ひと口に「キュレーター」といっても、ホントに「アートのバイヤー」だけの役割の人もいるとは思いますが、実際には美術館のための企画展を立案して実行したり、ギャラリーの展示をするためにアーティストとやりとりしたり。まさにリサーチ、プラニング、スケジュールとタスクの落とし込み、そして企画を実現するための処理能力って、ホント、プロデューサではないか、と。

「アーティスト」と「キュレーター」は役割が全然違うわけで、それぞれ目的やモティベーションも全く異なるというところで、その活動のゴールというか、何をもって「成功」とするのかってところを、講義を聞きながら個人的にいろいろ考えたり、実際にその場で話合ったりしました。

「アーティスト」は、作品をつくる人。そのモティベーションは「表現したい」っていう根源的な欲求。ゴールはもちろん、「良い作品」をつくるということ。ここで大事なのは、良い作品というのはあくまで「アーティストにとって」の良い作品であり、それが必ずしも世の中に受け入れられやすいものであるとは限らない。もちろん、しっかりとしたマーケティングセンスを兼ね備えていて、セルフブランディングもうまく、「売れる作品」、あるいは「世の中に受け入れられる作品」をつくるのが得意なアーティストさんもいますが、それはまぁそれで、と。

「キュレーター」は、そのアーティストの作品を世に広めるために、作品展やプロモーション、その他いろいろな活動を通して作品を世に伝えるというのが仕事かな、と。作品の良さ、その本当の価値を分かりやすく伝えるというのも役割のひとつであると考えます。

アーティストの個人的思い入れがたくさん詰まった作品でも、それがすべての観客に正しく伝わるとは限らない。むしろ、難解で分かりづらいコンセプトの作品など、「内輪ネタ」みたいな感じで完結してしまうともったいない。

そもそも、「アート」って一部のアートコミュニティのためだけのものではないと思うのです。僕は、一般の人、アートに詳しくない人、ギャラリーや美術館に興味のない人にも、アートに触れて欲しいと思う。「アート」って、そんなに難解で奇抜なものだけではないのだよ、と。「日曜アーティスト」としてくだらないネタや作品をつくっているモティベーションは、意外とそんなところにあったりもします。

で、ディスカッションの中で、「キュレーターの役割の一つは、アーティストと観客双方が参加できるオープンなプラットフォームを作ることだ」っていう意見を聞いて、なるほどな、と思いました。作品を通して、アーティストの声を観客に伝え、そして観客の声をフィードバックする。

いかにたくさんの人の心に到達したか、が、アートのゴールなんじゃないかな、と、僕は個人的に勝手に考えています。ビジネスだったら、単純に儲かったら成功でしょうが、アートの成功って、もうちょっと違うところにあるんじゃないかな、と。どれだけ人の心を動かしたか。そのために、より多くの人に届くようにしなければならない。そのための知識やテクニックをより多く身につけている人物が、優れたキュレーターなんじゃないかな、と。

とりあえず、「キュレーター」について、今はそんな風に理解しています。

by t0maki | 2011-12-11 23:59 | アート | Comments(0)

   
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