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僕とロモ
 昔から写真を撮るのが好きで、というよりは、カメラを持ってブラブラ歩き回るのが好きで、特に学生時代に写真のクラスを受講してからは、自宅の浴室を暗室にして現像機や薬品をそろえてフィルムや写真を焼いたりと、結構ハマっていた時期がありました。
ところが、大学卒業後にL.A.で一年間だけ、広告用の写真を撮るのを仕事にしてから、写真が前ほど好きではなくなってしまいました。「楽しくない」というか、良い写真を撮ろう撮ろうとするあまり、だんだん写真を撮るのが堅苦しくて不自由なことに感じられ、日本に帰国してからしばらくは、全く写真やカメラと無縁の日々を送っていました。
 
 そんな時に、ネットで「ロモ」というカメラがあるのを知りました。
手動巻上げでピントは目測。レトロな外見でフラッシュもついてないのに、なぜか夜でも撮影できる不思議なカメラ。ロモ愛用者が撮った味わいのある写真をネットで見ているうちに、僕はどうしてもこのカメラが欲しくなりました。
この「ロモ」という愛称のロシア製カメラ、「LOMO LC-A」を購入したのは、たしか2001年の初め頃。その年の5月には、もうLOMOGRAPH.netというドメインを取得して、撮影した写真をネットで公開するようになっていました。
 「ロモ」を通じて、僕はまた写真を撮ることの楽しさを思い出すことができました。べつに、頑張って「良い写真」を撮る必要なんてない。その時、その時の個人的な思い入れのたくさんつまった、自分だけの写真が撮れればいいのだと気づいたのです。
 
 以来、今日までの間、ぶらっと近所を散歩したり、東京の街、あるいはロンドン、リノ、サンフランシスコ、シンガポール、モルディブと、世界を一緒に旅しつつ、たくさんの思い出を写真に残してきました。でも、ほんとうにすばらしい風景や感動する出来事に出会った時、僕はカメラを向けず、その感動を心に刻むようにしています。僕にとってカメラというのは、決して生きていく上で絶対に必要なものではないけれど、あるとなんだかちょっとだけ生活が楽しくなる。そんなささやかだけれど、大切な宝物なのです。

by t0maki | 2006-01-13 10:08 | アート>写真 | Comments(0)

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