ただ走りたいから走ってるだけ

ただ走りたいから走ってるだけ_c0060143_10150853.jpg
なんだろうね、この感覚。なんかこう、くすぐったいような。若い頃のことを思い出して、帰って今の自分が年取ってることを実感して、でもまだ気持ちは当時のままで、それを認めるのがなんかちょっと恥ずかしいみたいな感じ。

高校陸上部のOB・OG会に参加してきました。僕にとっての高校生活は、ほぼ校庭で走ってるか図書館で本を読んでるか。それ以外の記憶があんまりない。

走るのは、好きでしたよ。実は中学まではずっと剣道部で、陸上は高校になってから始めました。入部した時、陸上未経験者は僕ともう一人くらいしかいなくて、練習でタイムを測るといつも二人でビリを競ってました。間も無くそいつも部活を辞めて、でも僕は速かろうが遅かろうが記録なんてあんまり気にせず、ただただ走るのが好きだから走ってました。

ずっとずっと走ってたら、400メートルと400ハードルと、400×4のマイルリレーを専門に走るようになって、2年生の夏には副部長兼短距離チームのリーダーになってました。短距離の練習を引っ張りつつ、深夜に自宅の近くにあるグラウンドで走ったり、夏休みの旅行中も旅先の公園でハードルの練習をしたり。
今でも走るのは好きですよ。記録を伸ばしたいとか、レースに勝ちたいとかはあまり思わないけど、こないだ東日本の大会で僕の年代のクラスで3位に入賞した。当日の参加者が3人しかいなかったっておうオチだけどね。この歳になっても、走り続けていられるのは幸せ。

全くの初心者で経験値ゼロの状態から高校で陸上を始めて、それなりに自分としては結果を残せたことが自信になって、高校卒業後にアメリカに行くっていう決断につながりました。高校で英語は苦手科目だったし、もちろん外国人と授業以外で会話をしたこともなく、なんと生まれてから一度も日本を出たことすらなかったというのに。「ゼロからやってやろう」っていう意気込みで、英語を勉強してアメリカの大学に留学。初めての海外が、留学の初日だったという。それから4年間、大学でアートを学び、卒業後はロサンゼルスで写真の仕事をして、帰国後はウェブデザインやモバイルコンテンツをつくるようになり、今は外資系のデジタルマーケティングの仕事をしている、と。

初めはみんな、初心者なんだ。続けていれば、なにかしら結果につながる。誰かに勝ちたいとか、見返したいとか、負けず嫌いも悪くはないけど、僕はただただ、それが楽しいから続けているだけ。他にライバルがいなければ入賞するけど、別にメダルを取れなくても構わない。僕にとってのゴールは、楽しみながらずっと続けることだから。

まだまだ陸上は続けるよ。



by t0maki | 2017-11-28 00:27 | ライフスタイル>スポーツ | Comments(0)