会社帰り、馴染みのおじさんにばったり遭遇

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会社帰りに、日本橋あたりを歩いていた時のこと、偶然鉢合わせした馴染みのおじさんが声をかけてきた。
「よ、久しぶり」と、いつもの人懐っこい笑顔。「会社帰り?」
「はい、ちょっとウォーキングがてら。青山の方から歩いてきました」と、スニーカーを見せながら僕は答えた。

このおじさんとは飲み仲間で、5年以上の付き合いになる。最初の出会いは、北海道の余市で。アサヒビール社の主催で、ニッカウヰスキーのイベントに参加した時のこと。このおじさんも含め、20人くらいで「マイウイスキーづくり」を体験したのだ。お酒が好きなおじさんで、飲みながらウイスキーにまつわるいろんな話をしてくれた。それ以来、僕もウイスキーがすっかり好きになった。

「青山って、銀座の向こうの?随分歩いてきたねー」
「100日間で100万歩を歩くってのをやってまして。昨日あまり歩けなかったので、今日は少し長めに歩こうかな、と」
「へー、面白いことやってるねー。どう?達成できそう?」
「今やっと、もうすぐ4分の1くらいです。あと、2ヶ月ちょっとあります」
「そっかー。じゃ、今夜は飲めないね?」と、おじさんは残念そうに言った。

「飲みたいんですけど、また今度にします」と、僕は答えた。ホントはウォーキングよりもおじさんと飲みたかったが、おじさんの前で僕はちょっとかっこつけたかったのかもしれない。

「おぅ、じゃまた飲もうぜ」と、片手を口の前でクイッと傾けて、酒を飲む仕草をするおじさん。
「ハイ。ぜひ!」と言って、僕はその「おじさん」こと、ニッカウヰスキーの看板を後にした。

by t0maki | 2017-09-21 09:38 | 乱文・雑文 | Comments(0)