創立30周年になる母校のBBQに行ってみたら余裕で最年長だった

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高校時代、英語の授業が大嫌いだった。定年間際のおじいちゃん先生が教えるカタカナ英語の授業が退屈すぎて、「こんなんでいくら勉強したって、英語がしゃべれるようになんてなるわけない」と思ったら、全然勉強する気にもなれず。一応進学校だったので、周りのみんなは受験勉強にいそしんでるのを横目に、好きな本を読んだり、陸上部としてひたすら走ったりするだけの毎日だった。

よく、クラスに一人くらいはいる、みんなとあまり会話せずに離れたところにいて、何を考えてるか分からないようなヤツ。あれが、オレ。

他の三年生が部活を引退した後も、しばらくはひとりでトレーニングして、陸上八種競技の大会に出たりもした。夏が過ぎてその大会も終わり、いよいよ否が応でも受験勉強を本格的に取り組まなければならなくなって、志望校を探すためにいろいろ資料を漁ってたら、突然「留学」したくなった。英語が全くできないし、海外旅行さえ行った事もないのに。

調べてみると、アメリカの大学の日本校が新宿にあって、そこで一年間みっちり英語を勉強した後、アメリカに渡る方法があることを知った。まだその時点では、国内の国公立大学受験も平行して検討していて、不思議なもんで目的を持って勉強に取り組んで、かつ苦手な英語をめきめき勉強して克服したことで成績が全体的に底上げされて、最後に受けた国公立模試では、5教科総合で校内1位のスコアだった。

模試でトップをとったら、かえってすっきりせいせいとした気持ちで、留学の勉強に専念することができた。留学が大学受験からの逃げではないって、自分で納得できたから。

で、高校卒業後に1年間通ったのが、新宿にあったネバダ州立大学の日本校。通称UNRJ。留学したい人が集まり、大学で勉強するためのスキルであったり、海外生活で困らない英語力を身につける一年間。みんな「留学」っていう同じ目標を持っていて、すごく真剣に学んでいたし、夢を共有できるのがすごく嬉しかった。あと、みんな少しずつなにかしら変わってた。留学する人たちって、みんながみんなそうではないけど、なんだかちょっぴりエキセントリックな人が多い。多分、僕も含めて。良い意味で、「変わっているのが普通」っていう環境がとても居心地よくて、みんなと一緒にいるのがすごく楽しかった。

僕らの代を最後に、UNRJは無くなり、今はNICという留学のための教育機関として今年で30周年を迎えた。僕らの後に、24年間も毎年留学生を輩出しているのがとても不思議な気分。24期分の後輩たち。いやはや、年をとったな。

そんな後輩たちと、川沿いのキャンプサイトでBBQを楽しんできた。僕の半分の年齢の子たちがずらりいる中、予想通り僕が卒業生としては最年長だった。運営スタッフよりも年取ってるからね。いやはや、という感じで。それはそれで、楽しかったですよ。


頑張れみんな、と、応援したい気持ち。全身全霊をかけて何かに熱中できることって、素晴らしいと思う。たとえ、卒業後に仕事が見つからずにホームレスになりかけてもね。あの経験のおかげで、今の自分がある。いっぱい頑張って、いっぱい失敗もして、それでもめげずにコツコツやってると、いつかなんか良いことあるよ。きっと。


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というわけで、BBQでした。


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余裕で最年長だったよオレ


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BBQである。うっかりノンアル


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30周年、と。





by t0maki | 2017-08-11 22:03 | イベント・スポット | Comments(0)