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別に迷惑料はいらないのでお断りして、「応援してます」と伝えました
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「DeNAキュレーションサポート事務局」から、僕が撮った写真の無断引用に関する報告書をいただいた。ブログとInstagramから、5点ほどいくつかのサイトに使われていたらしい。ということで、「本調査結果をふまえ、お詫びの気持ちを込めて、ご迷惑料のお支払いを」っていうような連絡があったんだけど……。

昨年、DeNA社が運営する医療・ヘルスケア系のキュレーションサイト「WELQ」に掲載されている一部の記事の正確性について問題があることが指摘され、あっという間に関連サイトも全部閉鎖になった後、調査チームが発足して分厚い報告書が発表され、その後も事務局による個別対応が続いてる、と。

この件について、僕は最初からずっと成り行きをフォローしてた。というのも、僕自身WELQで記事を書いたことがあったからだ。僕は以前、ヘルスケア系のWebサービス立ち上げに関わったり、医薬品メーカーのサイト制作を担当したりなど、それなりに医療・ヘルスケア分野のコンテンツ制作に関わってきたので、そういった記事を書くことに興味があった。で、実際に書いてみたらなかなか面白い。WELQの管理画面には、記事候補の「お題一覧」が並んでて、その中から自分が書けそうなものを選んで執筆するという流れ。いろいろ調べながら、勉強しながら書いていく。もちろん、情報のソースもしっかりとした医療機関やお医者さんが書いたものでなければならない。ひとつひとつ、執筆時点で出典も明記しながら、記事を書いていく。かなり時間がかかる作業だ。正直、お金のためにやるのであれば、どっかコンビニか飲食店でバイトして他方がよっぽど割がいい。僕は書くのが好きだから、武者修行のつもりで手当たりしだいいろんなところで記事をかきまくってた。そのうちのひとつがWELQだったというわけ。

キュレーションサイトの中では、WELQはしっかりしているなという印象だった。最初の頃は、画像もきちんとGettyImagesから選ぶようになってたし。それが、途中からPinterestを指定するようになってから、「あれ?」と思うようになった。「毛抜き」に関する文章を書いていた時に、「毛抜き天井」っていうキーワードを入れろと言われて「はぁ?」と思ったことがあった。美容やスキンケアに関する記事だったはずなのに、株式投資の用語である「毛抜き天井」はあきらかにおかしい。もちろん、無理やり文章に入れることもできるのだが、「毛抜き天井」で検索してきた人がこの記事にたどり着いても困るだろうなぁ、と、結局記事の中には入れなかった。なのに、「校正者」が入れろ入れろといってきて、げんなりした記憶がある。

なんてこともあったけれど、僕はかなりまじめに記事を書いてたし、できる範囲ではあるけれど頑張って情報を学んで、咀嚼して、記事を執筆していた。記事の構成の組み立て方や、見出しの書き方、リサーチの仕方など、いろいろと学ぶことができて良い経験だった。記事が全部消えてしまったのは、かなり残念だ。そして、もっと残念だったのはサイトの閉鎖に関して我々ライターには一言の相談も連絡もなかったってこと。運営側にとって、ライターの存在なんてその程度のものだったんだと気づいて、とても空しくなったよ。

以来、キュレーションサイトにはもう記事を書いていない。書くのは好きだから、今でも寄稿はしてるけど、消耗するだけのキュレーション記事はもう書きたくないな、と。

今回、「DeNAキュレーションサポート事務局」から連絡があったとき、そんな想いを伝えてみた。それに対する返事は、まぁサポセンっぽい感じの丁寧だけど距離があってちょっとそっけない感じのものではあったけど、きちんと応えてくれたし自分としては満足のいく回答だった。ちょっとでも通じたかな、と。

もちろん、「迷惑料」についてはていねいにお断りさせていただいた。僕のサイトで公開している写真やコンテンツは、「どうぞご自由に使ってやってください」っていうスタンスだから。もちろん、丸パクリとか、良識に欠けた引用は困るけど、きちんと節度を持って使ってくれるなら、どんどんどうぞ、と思う。

ま、とりあえず一連のキュレーション問題については結構いろんな人がいろんな意見を持っていると思うけど、僕はそれなりにどちらの立場も経験してみて、どんな形にしろしっかりと記事を書く人が報われるような仕組みがあると良いなぁ、とか、読み手にも記事のクオリティや真偽を見極める目ってのが必要だぞ、とか、有象無象のネットの魑魅魍魎が跋扈する中で、きちんとしたオリジナルのコンテンツをつくり続けることは大切だし、尊重されるべきだなぁ、と思うわけです。そのためになにができるか、と。そこらへんからかなぁ。


by t0maki | 2017-07-11 20:40 | アート>もの書き | Comments(0)

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