諸行無常の未読メール

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コミュニケーションツールが多様化して、クライアントごとにChatWorkやSlack、Chatter、LINE、Facebookや時にはTwitterのDM使って仕事のやりとりをして、便利になったんだかよりめんどくさくなったんだか分からないですけど、相変わらずベースにあるのはメールだったりもして、仕事用のメールアカウントと、プライベートのGmailに毎日どかどかメールが届くのをもちろん全部目を通す時間なんて無いわけで。

今、Gmailの未読メールの数を見てみたら、受信トレイの未読メールは1万2千くらいとわりと少なめなのですが、自動振り分けで下層にあるフォルダなんかは、未読が30万件超えてるのと、21万件のと18万件のがあったりもして、日々増殖中。もちろん、そっちのメールはもう読む気はさらさら無い。でも、たまになんか調べたいときに、自分のメールを検索して未読の中から古いプレスリリースを見つけたり、過去のやり取りを掘り起こしたりもできるので、そういうときのために未読メールも削除はせずに、ただそこにある、と。

「未読でもいいじゃないか、人間だもの」

まぁなんだかんだ言っても限られた時間の中でやるべきことがたくさんあって、わりと毎日忙しくしているとそうそうわき道に逸れたりもしていられないから、未読メールはたまってくだろうし、CCメールはスルーするし、Toメールだろうとうさんくさいメールは未読のまま葬り去る。大事そうなメールもたまにすり抜けていくけどまぁ仕方ない。Gmailの容量が足りなくなってきたら、でかい添付ファイルがくっついてるメールから削除していけば良いし、まぁ最悪全部無くなったとしてもそんなには困らないかもしれない。

「今」が大事だから。過去の未読メールは振り返らない。

全ての情報は流れていく。たまにどっかに引っかかってしばらくそこにとどまることはあるけど、結局は次々流れていく新しい情報に押し流されて、消え去っていってしまう。

何が残るのかね?こうして、20年近くもWebやデジタルの仕事をしてきてはいるけど、僕が20年前につくったものなんてもうどこにも存在してないよ。せいぜい、僕のハードディスクドライブの中に所在無くたたずんでるだけ。

久しぶりにアメリカを訪れ、学生時代の頃をちょこっと思い出し、時差ぼけの頭でちょっとだけ感傷に浸ってみるけど、この感情もまたすぐに上書きされていくんだろう。

そういうもの。

by t0maki | 2017-05-24 21:30 | Comments(0)