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ポーラ美術館で寝転んで「じっくり」アート観賞
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先日、ポーラ美術館のプレスツアーに参加させていただいて、がっつりしっかり展示を観てきたんですよ。ご存知のとおり、僕は美術館・博物館が大好きで、大学で博物館学のクラスを受講してサンフランシスコのいろんなミュージアムをフィールドトリップで訪れたり、大学4年の頃にネバダ州の歴史博物館でインターンとして働いたこともあります。なので、美術館の学芸員の方に直接取材ができたり、閉館後に展示品の写真を撮れたりなんていう経験は、まさに夢のようでしたよ。

で、今回はその取材の中で、「面白いな」と思った「じっくり」っていう企画展示について。

これまでも、ポーラ美術館では「美術をもっと楽しむ展示」っていうコンセプトで、「じっくり / JIKKURI」っていう企画展示を行っており、今回これで6回目だそうです。

過去には、こんな企画展示を開催。

01 なづける
┗作品のタイトルを考えて、「なづける」
02 はいりこむ
┗絵の前に広がる石畳の道。近づいたり離れたりして作品に「はいりこむ」
03 光を変える、光を感じる
┗作品の照明(明るさと色味)を変えて、作品の印象が変わるのを感じる。
04 きいて みる
┗耳を澄ませて、作品に合わせた音を「きいて みる」
05 つたえる
┗ことばとイメージをテーマにした企画展示
06 みあげる、みわたす
┗クッションに寝転がったり、台に登ったりして作品を「みあげる、みわたす」

白い壁にお行儀よく収まった「作品」を鑑賞するだけでなく、ちょっと変わった視点で、面白い仕掛けで、違った切り口で作品を鑑賞してみよう、と。こういう試み、面白いですね。美術館や学芸員さんの熱意が伝わってきます。

今回の「じっくり」企画展示は、「みあげる、みわたす」ということで、平山郁夫さんが描いた『イラン高原を行く』という絵画作品を、フロアのクッションに寝そべったり、ちょっと離れた台に上って眺めたり。夕暮れ時の砂漠を、ラクダやロバに乗って、犬もつれて横切っていきます。作品自体が幅360cm×高さ170cmもあるので、本当にその世界がそこに実際にある感じ。

床に置いてあるクッションに体をうずめて、ぼーっと作品を見つめていると、なんだか僕自身も作品の一部になったような感覚になりました。これは面白い体験でした。美術館のフロアに寝っ転がって作品を観られる機会なんて、通常はほぼ無いですからね。

この企画展示を担当した、ポーラ美術館の学芸員を務める山塙さんにお話を伺いました。
今回は日の傾いた砂漠を描いた作品で、絵の色に合わせて壁の色やカーペットの色、クッションなどもすべて色にこだわったそうです。まるで、その世界の中に入り込んでいくような演出。素晴らしいです。
毎回、ポーラ美術館の学芸員の方が、いろいろなアイデアを持ち寄って、決めているとのこと。「もう次回のテーマも検討しているんですか?」と伺ったら、「そろそろ考え始めなきゃなんですよねー」とおっしゃってました。
良いなー、そういうの考えるの楽しいだろうなー。

よし、僕も何か考えてみよう。
勝手にひとりで「じっくり」企画案。


■とまる
┗作品と一緒に美術館に泊まってみる。ゴッホの作品でこれやってるとこありましたね。作品に描かれた部屋そっくりに、実際の部屋をつくって、そこに泊まる、と。

■たべる
┗静物画の絵画に描かれた食べ物や、作品に登場する食材や料理を実際に食べながら鑑賞。視覚と味覚で楽しむ企画。あ、ワインやお酒も良いよね。絵画と同じ銘柄のワインを飲みながら、とか。

■ききくらべる
┗4回目の企画展で既に「きく」がテーマにはなってるけど、いろんな国の作品を並べて、それぞれの「街の音」を流す。それぞれの国の言葉と、雑踏の音と、そんなBGM。

■みくらべる みきわめる
┗有名作品の真作と贋作を並べて、どちらが本物かを見比べて、見極める企画。贋作って、時々すごく精巧だし、最近の複製画もテクスチャーまでついてるのあるから、見極めるのが難しいから、並べたら面白そう。全然雰囲気の違う安っぽい偽物を並べるのも面白い。

とりあえず、こんな感じで。勝手に一人で考えてみました。視覚だけじゃなくて、他の五感もフルに使って鑑賞すると面白いですよね。

見あげて、見わたして、じっくりアートを観賞できる「じっくり 06 みあげる、みわたす」は、ポーラ美術館にて、9月4日まで。


美術をじっくり楽しむプロジェクト 「じっくり 06 みあげる、みわたす」
http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20160316c02/

by t0maki | 2016-04-23 12:39 | アート | Comments(0)

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