深夜過ぎ熊谷に着いた。これから東京までひとりマラソン

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18歳だったと思う。冬休み最後の日、青春18切符を手に、宛先も決めずに電車に乗り込んだ。埼玉から群馬へ。そして山梨で終電が終わり、甲府駅付近で一晩過ごした。寒かったー。

甲府神社へ訪れたのを覚えてる。参道を歩いてると、北斗七星が見えた。蛙の鳴き声が聞こえたような記憶があるのだけど、別の体験とごっちゃになっているのかもしれない。そのまま寝ずに歩き回り、始発の電車に乗り込んで、静岡、神奈川、東京に来て、そのまま学校に登校した。学校のみんなには、熱海で買ったお土産を渡した。夢うつつで授業を受け、学校が終わって家に帰った。

旅、と言えば、旅なのだろう。目的もなく、ただ移動しただけとも言える。無人の駅舎で、ホームレスのおっさんと手持ち無沙汰に会話を交わした。器用にビールの缶を缶切りで開けて飲んでたけど、あれはなんの意味があったんだろうか。そのおっさんは、切符も買わずに電車に乗り込んだ。「オレはいつも顔パスなんだ」と得意げに話しかけてきたけど、車掌が近づいてきたらどこかにいなくなった。

あれから24年経って、今日また同じようなことをしているので、ふとその時の旅の記憶が蘇った。

深夜過ぎ、熊谷駅に到着。
これからひとりマラソン、東京へ。

by t0maki | 2016-01-10 00:11 | ライフスタイル>旅 | Comments(0)