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「笑えるトーク」は身についたかな?
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僕が「笑えるトーク」のワークショップに参加したとか言うと、「何お前、トークで笑わせたいと思ってるの?」とか、「だったら笑えるトークを今ココでしてよ」とか言われそうだけど、そういうことじゃないんだよな。もちろん、笑いの要素も大事なんだけど、いかにしてストーリーを伝えるか、コミュニケーションを取るかってことが大事なんですよ。

講師のIKKANさんがまた面白い人でね、爆笑トークを連発してたとかそういうんじゃないけど、僕ら一般のシロートの話しをうまく引き出して、再構成して、面白くてうまく内容が伝わる話にするアドバイスをくれるの、すごいなーと思いました。

例えば、「転んだ話」だけだったらまぁありがちなよくある内容だけど、その人がバスケ部で軽く超えられそうなポールを飛び越えられずに思いっきり転んで、それを目撃した親友から心配してくれるかと思ったら「どんくさ」って言われたら、それは笑える話になる、と。コンテクストをうまく伝えるってことかな。ストーリーの背景とか、その場の雰囲気とか。話す相手によっても語り口を変えたり。いかにネタバレしないようにオチまで話を持ってくかとか。

いくつか「笑えるトーク」ネタ出しをしてIKKANさんにアドバイスをいただいたんですけど、「自転車で砂漠の湖を目指したら死にかけた話」が良いねって言われました。砂漠っていうキーワードは、日本では珍しいから。

まぁ、僕が学生の頃に、自転車で砂漠の真ん中にある湖を目指したっていう、タイトルそのまんまの話なんですけどね。

 * * * 

自転車は結構好きで、子供の頃から坂の多い町で友達と一緒に乗り回してたり、十代最後の夏はテントを積んで埼玉から福島まで自転車旅行をしたりなど。留学中もマウンテンバイクに乗って、通学やキャンパスの移動に使ったり、地元の山に登って頂上でお湯を沸かしてインスタントラーメン食べて帰ってきたりもしてました。

当時僕は、アメリカ ネバダ州のリノっていう砂漠の町で学生生活をしておりまして、住んでる処が既にまんま砂漠気候だったんです。で、その砂漠の湖には車では何度も行ったことはあったんですが、ある日週末になんとなく突然自転車で行ってみるかってことになって、水を3リットルくらい積んで一人で向かったわけですよ。砂漠の何もないところにある一本道をひたすら自転車漕いで走るの、すっごい気持ちが良かった。周囲ぐるりと地平線に囲まれた景色の中で、動いてる人間が僕一人みたいな瞬間があって、「あぁ、オレはこの地球でひとりで生きてるんだ」なんて妙に納得したり。風と日差しを感じながら、ちょっとした冒険旅行ですよ。

途中タイヤがパンクするアクシデントがあったものの、石鹸水でチューブの穴を見つけて、その場で穴をパッチで塞ぐ修理をして、接着剤が乾くまで道端でのんびりと。

その休憩中、ピックアップトラックが通って「大丈夫か?」って声かけてもらったけど「うん、パンク直し中」って答えました。自転車での移動中、唯一交わした会話がコレ。

湖までは片道3,4時間くらいで着いたと思います。しばらく、砂漠の湖の景色を堪能して、そろろ日も傾きかけてきたので帰ろうと思ったら、すぐに異変に気付きました。やたら自転車のペダルが重い。往路はあんなに快適だったのに、帰ろうとした途端、異様なまでに自転車が重い。一瞬、何か湖の水難事故で亡くなった方の地縛霊的なモノに引っ張られてるのではないかと思ったんですがそうでもなく。これはよく考えればすぐに分かることなんですが、湖ってたいてい地形の低いところにできるでしょ。だから、行き道はずっと下り坂だったんですよ。ただ、それがあまりにも緩やかで長い長い下り坂だったので、全然気づかなかった、と。

帰り道はもう、地獄でしたよ。漕いでも漕いでも進まない。そろそろ日も落ちて暗くなってくる。足はもうパンパンで、休憩を取りながら、3リットルあったドリンクももう底をついて、汗が蒸発して塩になって顔面からポロポロこぼれ落ちてくるような状況で、皮膚は日焼けで真っ赤になってるし、体力限界でホント死ぬかと思った。

まぁ、その日の遅い時間になんとか自力で家にたどり着くことはできたんですけど、「もう二度と行くか」って思いましたね。

ま、この後も車では何度もこの砂漠の湖には訪れて、うちの嫁さんにプロポーズしたのも実はこの場所だったりするんですけどね。

 * * * 

という話なんですけど、いかがです?

IKKANさんにアドバイスいただいた情景や背景部分を追加したりとか、締めのとことかなんかをまとめてみたりなどしましたが。「笑える話」とはちょっと違うかもしれないけど、自分にとっては楽しかった思い出です。



by t0maki | 2015-12-24 01:28 | イベント・スポット | Comments(0)

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