Esing Creative Lounge vol.3 のゲストは中村至男さん

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先日行われたEsin Creative Lounge vol.3。モデレーターはクリエイティブディレクターの吉川徹さんで、毎回トークゲストを招いて行われるトークセッション。第3回にあたる今回のゲストは、グラフィックデザイナーの中村至男(なかむらのりお)さん。

初めましてでしたが、それと意識せずにあちこちで作品は拝見していたみたいです。ドット絵の絵本「どっとこ どうぶつえん」とか、『勝手に広告』など。あと、『単位展』のグラフィックなども担当されています。

感覚に訴えかけるデザインって、面白いなぁと思いました。
隙間と隙間がクロスする動きで合ったりとか、箱にぴったり収まる感じとか。そういう感覚的なものをビジュアルに落とし込んで、クロスメディアの手法で表現していく、と。
絵本もつくるし、ケータイの待受け画像をデザインしたり、プレステのゲームをつくったり。アーティストさんの広告デザインとか、なんと羊羹までデザインって、幅が広すぎです。

水道の蛇口から水が落ちそうで落ちないイラスト。あの感覚、良いなぁ。

そして、トークの流れはマンガやアイドルなど、ポップカルチャーの話へ。デザイナーって、いろんなトレンドやカルチャーを自分の中に取り込んで、そこからじわじわ醸し出されるものをカタチにしていく作業でもあったりします。そういった意味で、中村さんが若いころに受けたそういうポップカルチャー的なものって、やっぱり今の作風に影響しているのかなぁ、とか思いました。

『勝手に広告』のエピソードも面白かったな。文字通り、勝手に広告をつくる、と。イラストや写真をつかって、実在するブランドや企業の広告を勝手につくるという企画。一応、事前に許諾は得てるとのこと。まぁ、そりゃそうですよね。商標権とかいろいろありますから、完全に「勝手に」ってのはムリですよね。ほとんどの企業さんにOKをいただいたのですが、中にはNGだったブランドもあるらしいです。会場では、実際の企業名を公表してましたが、さすがに僕はここでは書けません。
面白かったのは、『勝手に広告』をきっかけに本当に広告のお仕事に結びつくことを期待されていたらしいですが、実際には全然お話が来なかったということ。うーん、まぁ、そりゃそうですよね。勝手に広告をつくった後に、リアルにその会社から広告の依頼が来たら、実は最初の広告も裏でつながってたんじゃないか?なんていうステマ疑惑につながりそうですもんね。ただ、一回だけスポーツブランドメーカーから、シューズの提供はあったらしいです。僕もそのメーカーさんとお仕事したことあるのですが、シューズなんてもらったことなかったので、ちょっと羨ましい。

デザイナーさんの仕事の裏話をいろいろ聞くことができて、とても楽しいイベントでした。シブガキ隊の話もね。

さて、次回のEsin Creative Loungeの開催は、10月23日。ゲストは、D&AD日本事務局の古谷言子さん。会場はいつもと同じ目黒のシェア工房「Makers' Base」。僕も行く予定です。興味ある方はぜひ。



Esing Creative Lounge
http://projectesin.com/creative-lounge/

中村至男
http://www.nakamuranorio.com/

Esin
http://projectesin.com/
by t0maki | 2015-10-21 12:25 | イベント・スポット | Comments(0)