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ビートルに乗る夢
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40を過ぎると、徹夜仕事の疲れがなかなか抜けない。熱を帯びた眼球が脳みそを溶かしている感覚を味わいつつ、誰もいないオフィスでキーボードを叩いていると、どこからともなく黄色いカブトムシが現れてエンターキーにしがみついた。

「なにしてんの、お前?」
オレは、邪魔なそいつを小指で小突きながら訊いた。
「なにって、戦ってんだよ。見りゃ分かるだろ」
「キーボードだよ、それ。エンターキー。戦う相手じゃないだろ」
「エンターキーだろうが、ワイルドターキーだろうがサーターアンダギーだろうが、俺の縄張りを荒らすやつは許さんのじゃ!」
そう叫びながら、カブトムシは角でエンターキーをグイッとえぐって弾き飛ばした。

エンターキーが無くなっては仕事ができないので、僕は和訳校正の作業を諦め、外の空気を吸いに六本木森タワービルを降りて外へ出た。そういえば、この近くの麻布方面に「カレコ・カーシェアリングクラブ」の車が借りられる駐車場があったはず。

スマホで検索して、徒歩10分のところにある駐車場にフォルクスワーゲンの「ザ・ビートル」があるのを見つけ、その場で予約をした。
カーシェアリング・ジャパン社さんから、2ヶ月分の月額料金とクーポンを提供いただいてたので、ちょうどそのクーポンの残高ぎりぎりまで。10分300円で2,400円分。80分のドライブをすることにした。

昔から、フォルクスワーゲンのビートルが好きだった。通称BUG。子供の頃は、道でビートルとすれ違うたびにその通算の数を数えるのが趣味というか癖だった。何年かかけて300まで数えたところまでは覚えてる。
大学で始めて買った車は69年式のワーゲンバス。高速に乗る時はいつも床までアクセルを踏み込んでた。
駆け出しのウェブデザイナーだった頃、フォルクスワーゲンのウェブサイト制作を手伝わせてもらったことがある。VWのロゴ入りグッズをいろいろもらった。
その仲間たちと海に行った時、ニュービートルの後部座席に乗せてもらい、東京から下田まで延々と映画タイトル縛りのシリトリをしたのを覚えてる。

いつかビートルを運転するのが夢だった。
その夢が、あっさりかなった。

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by t0maki | 2015-09-01 23:18 | モニターレビュー | Comments(0)

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