ブログトップ | ログイン
東京駅に雄勝石作品『輝く』を見に行ったら見つからなくて泣きそうになった
▼やっと見つけたよ。展示場所が変わってるの、最初の駅員さんも知らないという。
やっと見つけたよ。展示場所が変わってるの、最初の駅員さんも知らないという。


▼工事中だから一時的に動かしたのか、それとももうずっとここに設置するのか。
工事中だから一時的に動かしたのか、それとももうずっとここに設置するのか。


設置された当初は、東京駅丸の内地下南口にあったんだよ。
震災で被害を受けた、宮城県石巻市雄勝の子供たちが地元名産の「雄勝石」に描いた作品。2012年に復元された東京駅の屋根にも使われている「雄勝石」は、玄昌石っていう、黒色で丈夫な天然スレートの石なんですよ。もともと、昔東京駅が最初に作られた頃には屋根材として使われてたんですが、大戦後に立て直したときは同じ玄昌石でも登米産の方が使われていて、で、今回2012年に復元した際に、登米産のを再利用して使ったり、スペイン産のを使ったりしつつ、しっかり雄勝産のも使ったという話。

で、今回の雄勝石の作品、と。

しっかりと下調べをして、「東京駅丸の内地下南口」に設置されたっていう情報を確認してから見に行ったんですよ。そしたら、あるはずの場所にちっとも見つからない。ちょうど、そこらへんが構内工事中だったから、まぁ、見えないところになっちゃったのかなぁ、とぼんやり思いつつ、駅員さんに聞こうとしたのですが丸の内地下南口は無人駅だったので、聞けず。
もしかしたら、改札の中に展示しているのかと思って、いったん改札口を入ったのですが、やっぱりそこにも見当たらず。
仕方が無いから、少しはなれた別の改札口に行って、聞いてみたのですね。
インフォメーションカウンターの若い女性の駅員さんは、「いや、丸の内地下南口にあるはずです」とか言うので「いや、僕、今見てきましたから」「でも、あるはずです」「地図で言うとどこらへんですか」「ここの壁面あたりです」とかいうやりとりの後、「じゃ、いったん改札口出てもう一度探してみます」って、入場取り消ししてもらおうと思ったら、おっさんの駅員さんが「入場した改札以外のところからは基本的には出られないんで、今回は特別ですよ」とか言ってきて(お前、南口は無人改札だろうが)と言いそうになるのをこらえてニコリと「えぇ、ありがとうございます」って南口行くと、やっぱりその壁面には作品がない。「だから、無いって言ったじゃないか」と、クレーマーなる気満々で写真とって改札に戻ったら、今度は別のスラリとした女性駅員さんが、「それは、富士山の石絵ですね。でしたら、丸の内地下北口に移設されております」って、スラスラ答えてくれて、「まじっすか。ありがとうございます!」と。

ドキドキしながら行ってみたら、なんかあっけないくらいすぐに発見できました。
思ったよりも、極彩色の派手な絵でしたが、雄勝石の黒色に合う感じ。パブリックアートとしては、目立ってよい感じ。しばらくそこで写真撮ったり、うろうろしてたんですけど、あんまり作品を見る人はいないようで、たまたま僕が熱心に写真を撮ってるから「ん?なんかあんの?」って感じでチラ見していく人がいるレベル。向かい側が喫煙所になっているので、彼氏がタバコを吸ってるのをぼーっとまってるらしい女の人がいたり。あとはなぜか、おっさんたちがその近くで酒盛りを始めたり。

この雄勝が震災の津波を乗り越え、子供たちの未来への希望がこもった、深い意味のある作品だなんて、まぁ伝わらないだろうなぁ、と。

4月に、まだ津波の名残がそこここに残されている石巻市雄勝を訪れ、実物の雄勝石に触れ、また雄勝硯の職人さんにお目にかかって大きな専用の鉋で雄勝石をちょっと彫らせてもらtったりしたんですよ。その背景をしっている僕には、この『輝く』という石絵は、すごく特別な作品だって分かってる。

最近良く思うのは、そういう作品なり、あるいはプロダクトでも、文章でもそうなんだけど、その裏側にある「ストーリー」ってのを知っているのと知らないのとでは、そのモノの価値って全然変わってくると思うんですよね。

というわけで、僕はこの作品にようやく対面することができて本当に良かったです。
あと、東京駅の駅員さん、すばらしい作品なので、展示している場所は覚えてください。

「東京駅丸の内地下北口」にある『輝く』っていう作品ですよ。南口ではないです。


『輝く』
原画監修: 雄勝石絵作家 齋藤玄昌實
展示場所: 東京駅丸の内地下北口 改札口外付近
素材: 雄勝石天然スレート(20cm角 108枚)
制作: 石巻市立雄勝小学校、大須小学校、船越小学校、雄勝中学校、大須中学校 平成23年度在学全児童生徒

by t0maki | 2015-06-15 22:49 | イベント・スポット | Comments(1)
Commented at 2017-06-07 08:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

<< 『すてたいけどすてられないモノ...     『マッドマックス 怒りのデス・... >>
Back to Top