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川原のカニ
これもまた、ツイートから拾ってきた文章のカケラ。


イスに座った瞬間、ものすごい勢いで汗が噴出してきている。視界がグラグラ揺れるのは、酸欠のせいか、それとも脳が頭蓋の内側で揺れたからだろうか。なんにしても、多少気が晴れた。

カニがいたんだよ。深夜の川原に、カニが。……ダメだ。順を追って書いていこう。

そもそも、この夏のテーマは、失われた自分を取り戻すための原典回帰を目標にあげてた。アートと、スポーツと、そして言語。で、『アルジャーノンに花束を』をスペイン語で読むことにしたんだけど、5ページ目で既に限界を感じてしまった。

最初に『アルジャーノンに花束を』を読んだのは、日本語で。次に英語で読んだときは、留学準備中で本格的に英語の勉強を始めた頃。どんどん知能があがっていく文章の内容がそのまま自分自身とシンクロして、心地よかった。

留学中はもちろん英語能力はピークで、洋書も難なく読むことができた。と、同時にスペイン語の勉強も始めて、普通に3ヶ国語でコミュニケーションが取れるようになった。

でも、使わないスキルはどんどん落ちてく。学生時代に自分で書いたスペイン語のレポートが、もう自分では読めなくなってた。だから、原点に戻る意味もこめて、"Flores para Algernon"を読み始めてみたのだけど…。

カロリーカウンター連動のFlashを作ってた。別に仕事ではなく単に趣味で。最近、体力取り戻そうと歩いたり走ったりしてるから、…っていうのは単なるこじ付けの理由で、まぁただなんとなく作りたかったから。ところがアクションスクリプトがバグってて、正常に動かないのがあった。

簡単なバグ。1分で直せるような。で、息抜きにDVDで映画を観た。英語字幕で。英語力は、かろうじてまだそんなに落ちてない。ほとんど字幕なしでも理解できる。今日初めての食事らしい食事を夜の10時に摂って、バグを直したところで、なんとなくぶち切れたくなった、と。

ほんの小さなことなんだよね。ささいなことで、切れそうになったり、癒されたり。歩道を軽く走ってたら、ボケたセミが「ジジッ」て鳴いたり。半分明かりの落ちた深夜の夜景がやたらキレイだったり。

川原で真っ暗な中を全力疾走した後、両膝に手をついて荒い呼吸をしていたら、足下の枯葉か小石と思っていた物体が、不意に風もないのに「カサッ」て動いた。

目を凝らしてよく見たら、「カニ」でした。こんな都会の真ん中の、コンクリートで覆われた川原にも、ちゃんと生き物が存在してるんだ、と気づいたら、なんだかとても気分が楽になりました。なんか、うまく説明できてないかもしれないけど……。

ようやく、汗も、呼吸も、おさまってきました。冷房も28℃に戻し、風も弱めました。あと30分、自分のための創作活動をしたら、風呂に入って、寝ようと思います。明日も仕事です。この夏の目標は原点回帰。ガンバリます。


走るのを趣味にするよりもだいぶ前の出来事。この頃は、ジョギングは全くせずにひたすら川原を全力疾走してた。今でも時々するけどね。

by t0maki | 2014-01-11 20:35 | 乱文・雑文 | Comments(0)

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