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Twitterで配信した超短編小説(っぽいもの)など
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ちょうど今、「銀座モダンアート」の『zine展4』という作品展で、手のひらサイズの手作り絵本を販売してます。一応、作者は「久慈 誠」と「TOMAKI」の合作風になってますが、どっちもオレ。一人二役みたいな感じで、「TOMAKI」っていうのが普段使ってる名前で、「久慈 誠」の方がペンネームみたいな感じ。まぁ、あんまり厳密に使い分けてるわけではないですが、なんとなく小説的な文章を書くときは漢字のペンネームが良いかな、と。縦書きの時、アルファベットだとなんとなく収まりが悪いんですよね。

というわけで、僕の今使ってるTwitterアカウントも「@kujimakoto」なんですけど、実はこれ、超短編小説なんかを書くためにつくったサブアカウントだったんですよ。いつの間にかこっちがメインのアカウントになっちゃってますが。

なので、初期の頃はよく140文字で超短編小説って呼べるほどのものでもないですが、なにやら思いつきでよく言葉遊びとか、短い文章を書き散らかしてました。ずいぶん昔に書いたものですけど、ちらっとブログでご紹介。

『最近、巷で話題の……』シリーズ


「最近、巷で話題の」っていう書き出しに続けて、単語をピックアップし、その後に何か文章を繋げる作品。で、最後は「あなたもぜひ○○してみてはいかがでしょうか?」と結ぶ、と。こんなの、小説でもなんでもないですけど、こういうゆるーい文章の作品を一日一つずつ配信してました。


最近、巷で話題の「号泣」。丸の内オフィス街などでは、サラリーマンが号泣している姿がよく見られます。あなたもぜひ号泣してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「慟哭」。神田のバーなどでは、老若男女が入り乱れて慟哭している姿がよく見られます。あなたもぜひ慟哭してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「驚愕」。恵比寿ガーデンプレイスでは、宙を仰いで驚愕している姿がよく見られます。あなたもぜひ驚愕してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「席巻」。渋谷の駅前交差点では、若者たちが相次いで席巻している姿がよく見られます。あなたもぜひ席巻してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「激昂」。茨城の海岸では、ウミウシが毎晩重なり合って激昂している姿がよく見られます。あなたもぜひ激昂してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「殲滅」。六本木ヒルズの高層階では、紳士淑女が盛大に殲滅している姿がよく見られます。あなたもぜひ殲滅してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「感涙」。巣鴨のとげぬき地蔵では、火消したちが感涙している姿がよく見られます。あなたもぜひ感涙してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「憤激」。高田馬場では、健康志向の女性たちが憤激している姿がよく見られます。あなたもぜひ憤激してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「乱舞」。イギリス南西部の農村では、執事が乱舞している姿がよく見られます。あなたもぜひ乱舞してみてはいかがでしょうか?

最近、巷で話題の「猛攻」。江戸川区のセントラルパークでは、清掃員が猛攻している姿がよく見られます。あなたもぜひ猛攻してみてはいかがでしょうか?


『うさぎとたぬき』


よく動物が主人公の童話ってありますよね。オオカミとか分かりやすい悪役はともかく、たぬきとかうさぎとかって、物語によって善人だったり悪人だったりキャラクターがいろいろ。というわけで、いろんなシチュエーションでうさぎとたぬきのお話をつくってみました。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはたぬきにキスをしました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはたぬきをやっつけました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎとたぬきは死ぬまで一緒でした。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはたぬきを棒でめった打ちにしました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはついにたぬきに出会うことができました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎとたぬきはそれぞれの道を進みました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはついにたぬきから逃れることができました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはうさぎ。たぬきはたぬき。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎとたぬきは子を産み、育みました。めでたしめでたし。

あるところにうさぎとたぬきがおりました。うさぎはたぬきと生涯仲良く暮らしました。めでたしめでたし。


『探偵小説』


あとは、いろんな探偵を勝手に考えて、『探偵小説』の主人公を考えてみましたよ。ひとりとしてまともな探偵がいないという……。


「犯人はお前だ…いや違う。お前だ……あれ?あなたかも。俺か?イヤイヤイヤ、やっぱりお前!……かも」─彼は、優柔不断探偵。

「ハイハイ、いい子でちゅねぇ。犯人はダレでちゅか?ダレなんでちゅか~?」彼は、子守探偵。でも実際に事件を解決しているのは、赤ちゃん探偵。

彼は、存在感ゼロ探偵。いつも100パーセントの確率で犯人を言い当てるが、誰も彼の存在や発言に気付づくものはいない。

彼は、裸足探偵。いつも裸足で生活しているが、それが今まで事件解決に直接結びついたことは一度もない。

彼は、超能力探偵。超能力で犯人を予知することができるが、テレパシーで犯人を言い当てるので、誰も聞き取ることができない。

「犯人は……ホラ、あの人だよ、あの人。あー、誰だっけ?ホラ……」彼は健忘症探偵。犯人をすぐに忘れてしまう。

軽快なステップでダンスを踊る。そう、彼はダンサー探偵。彼にとって、踊ることは犯人を見つけることより大事なのだ。もう一度言おう。彼にとって、踊ることは犯人を見つけることより大事なのだ!

彼は、言わずと知れた演歌探偵。演歌の節にのせて、犯人を言い当てる。ただそれだけ。

彼はウンコ漏らし探偵。具体的には言えないが、彼は小学生の頃のとあるトラウマをまだ引きずっている。

「え?コレってもしかして決定的証拠?ってことは……あ、犯人は君だ!」彼はラッキー探偵。いつも運だけで犯人を見つけてしまう。

「犯人は……」そういうと、彼はおもむろにポケットから取り出したコインを空中に放り投げた。そう、彼はコイントス探偵。コインの表か裏かで、犯人を当てることが出来るのだ!ただし、その正解率はきっかり50%…。

彼は、霊視探偵。「犯人は、お前だ!」彼が指さす先には、誰も座っていない空っぽのアームチェア。どうやら犯人は、既に死んでいるらしい。

彼にかかれば、どんな事件も解決できないものはない。どんな迷宮事件も軽々と犯人を見つけてしまう。……ただ、彼がその気になりさえすれば。彼は、極度のなまけもの探偵。


なんか、並べてみたら意外とたくさんあったので、続きは次回。
超短編「マイクロ小説」のサイトもあるので良かったらどうぞ。

by t0maki | 2014-01-11 18:50 | アート>もの書き | Comments(0)

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