スケールがでかすぎて言葉にならないユーコンの自然

もうもうと川霧がユーコンの川面から天に向かって吐き出され、周囲に樹氷を形成している。気温はマイナス20℃以下。あまりにも壮大で過酷な光景を目の当たりにして、僕は言葉もなくただただその景色を見つめつつ、圧倒されるばかりでした。
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明け方、といっても日の出が10時近くなので結構いい時間ですが、ホワイトホースの街を散歩してみることに。一応、ホテルでもらった街の地図を持ってきたのですが、あまりの寒さにカバンから出す気力もなく。とりあえず薄暗い中を歩いていると、突然目の前にユーコン川が。

水温と気温の差で、すさまじい量の川霧が立ち上る中、半ば以上凍った水面を存在感のある氷の塊が流れていく。川端の樹木に霧が付着し、そのまま凍って樹氷に。東の空がだんだんと明るくなっていく中、僕は呼吸をするのも忘れてその美しい光景をずっと眺めていました。

防寒着が無ければすぐに肉体が凍ってしまうような極限の環境だからこそ見られる信じられないくらい雄大で荘厳な自然現象。
正直、前夜に見たオーロラも感動的でしたが、この目の前のユーコン川から天に向かって立ち上る壮大な川霧はさらに例えようがないくらい静かで荒々しく神秘的な光景でした。
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日本からホワイトホースまで、距離にして6,000キロ以上。『オーロラ王国ブロガー観光大使』に選ばれてなかったら、一生来る機会はなかったかもしれない。ここに来られたこと、そしてこんな景色が見られたことに感謝です。

ユーコン川のほとりに、ホワイトホース パブリック ライブラリーがあるので、開館時間を待って中に入ってみました。せっかくなので、ユーコンゆかりのジャック・ロンドンの本を手に取り、ガラス窓越しに外が見られるソファーに座って、ユーコン川を眺めながらつかの間の読書。朝日が昇ってきて、手元の本をオレンジ色に染めました。
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なんとも贅沢な時間。

気づけば、次のスケジュールまでギリギリで、慌ててホテルに走って戻りましたよ。

それにしても、この旅は本当に盛りだくさん。
ホワイトホース旅行記はまだまだ続きます。


■ 『オーロラ王国ブロガー観光大使』記事まとめ
■ 「オーロラ王国ブロガー観光大使」 カナダ観光局公式ウェブサイト
 
 
by t0maki | 2013-12-27 18:00 | ブロガーイベント | Comments(0)