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『誰も知らない』を観て
 『誰も知らない』を観た後、しばらく呆然と脱力してました。久しぶりに、邦画で感動しました。
 
 ひたすら暗くて重いテーマなんだけど、なんかこう、きれいなんだよね。きれいっていう表現はちょっと違うかな。ある種の静謐さがある。観ていて、どんどん映画に引き込まれていくから、映画を見終わった後、現実とかみ合わなくてしばし呆然としてしまった。
 
 突然社会から切り離されてしまって、収入もなく、どんどん金が減っていくのがさらに不安をあおり、意味なく小銭を数えてみてはまた暗い気分になってしまったり、無力感にさいなまれ、どんどん現実感が失われていく中、予測できる未来と全ての現実から希望が失われているのにもかかわらず、ひたすら奇跡を願う祈りにも似た思いもあって……。
 ちょうど7年前、大学卒業したての頃にアメリカの西海岸で職探しの一人旅をしていた頃のことを思い出しました。
 
 何が悪いっていうんじゃない。いやむしろ、「正しさ」ゆえに破滅していくこともある。
 ほんのちょっと、ズレてしまっただけ。
 少しのズレが重なって、気づけば社会からはみ出してしまった自分がいる。
 
 なんか、切ない映画でした。

by t0maki | 2005-06-13 04:01 | Comments(0)

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