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夜のお仕事を映画で覗き見─『眠れぬ夜の仕事図鑑』
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オーストリア出身でドキュメンタリー映画を数多く手がける、ニコラウス・ゲイハルター監督の『眠れぬ夜の仕事図鑑』という映画を観てきました。

ゲイハルター監督といえば、『いのちの食べかた』が代表作ですが、僕は先日チェルノブイリのその後を撮った『プリピャチ』を観たのが、今回観に行った直接のきっかけです。

原発事故から12年『プリピャチ』を観てきました
http://tomaki.exblog.jp/17663886/

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『眠れぬ夜の仕事図鑑』は、ドイツ、イギリス、オランダ、スペインなどヨーロッパのさまざまな国を舞台に、夜のお仕事を淡々と撮影したドキュメンタリー映画です。音楽もなく、劇的なドラマもなく、まるで彼らの職場にいつの間にかカメラが入り込んでしまったかのように、あるいは映画を通して僕らが彼らの職場に紛れ込んでしまったかのような感覚。

国境警備隊員がモニターを見つめながらカメラを操作している様子。火葬場で棺が焼かれる工程を淡々と追ったり、かと思えば信じられないくらい人が集まったビール会場で、延々とビールを注ぐ仕事や給仕係が運ぶさまを撮影したり。その他、チェコの売春宿やオランダの自殺防止ホットライン、イギリスの戦闘機工場などが次々と映し出され、最後はオランダのダンスイベントの喧騒の中、突然映像が途切れる、と。

なんとも不思議な後味の映画でした。

この感覚、何かに似ていると思ったら、YouTubeをひたすら延々と見てるのに近いかも。もちろん、同じ主題で同じ視点で、映画というフレームワークの中で高画質な映像ではあるのですが、他人の生活を次々と覗いていくというのは、ネットでひたすら動画を見続ける行為と似ているかな、と。

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映画の後、今回の映画でキュレーターを務めた四方幸子さんのスペシャルトークがありました。四方さんとは、3331 Arts Chiyodaのイベントで初めてお目にかかって、その日なぜかその流れでオーストラリアのアーティストの方たちと一緒に飲みに行って以来、四方さんが主催するいくつかイベントなどに参加させていただいてます。

四方さんは、軍艦島で行われたゲイハルター監督の次回作の撮影にも参加されたそうで、スペシャルトークの後に、ちょっとだけその時の撮影秘話的なお話も伺うことができました。昔炭鉱で栄えた長崎の小島で、現在は島自体が廃墟になっているので有名です。現在は、整備されたエリアだけ見学することができますが、立ち入ることのできるエリアが限られているため、撮影もたいへんだったようです。

ゲイハルター監督が撮影した軍艦島の映像、次回作もかなり楽しみです。

映画『眠れぬ夜の仕事図鑑』公式サイト
http://nemurenuyoru.com/

by t0maki | 2012-09-19 21:53 | ライフスタイル>映画・書籍 | Comments(0)

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