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会津のハイカラさんで武者二人に出会った旅の思い出
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「ぬっ」と現れた2人の武者に、僕ら家族3人が唖然とするところから今回のブログエントリーは始まります。
狭いコミュニティバスの中。会津若松市内を巡る観光周遊バス「ハイカラさん」が今回の舞台。

およそ「ハイカラさん」とは似つかわしくないパンチパーマ風の運転手と、観光客のペアが二組。年配のおばさん。若い白人女性。そこに僕ら家族3人を加えた、10名がバスに乗っていました。

そこへ、なんの前触れも無く武者二人が乗車。
武者ですよ、武者。もう、あの、幕末の戊辰戦争の武士がそのまま登場、と。
服装から鎧から刀から、もう完全に「武者」なワケですよ。

目を交わして絶句する僕と妻。凍り付く娘。しかも運悪く、その武者達は僕らの相向かいの席にお座りになって、僕らにまっすぐな視線を投げかけていらっしゃる。
「へへ」と意味不明な笑いの後、かえって気まずくなって、わざとらしく窓の外の景色を気にするフリをしてみるオレ。心の中では「武者だぜーー、みんな!ここに武者がいるんだぜーーー」と絶叫しているものの、表向きは平静を取り繕う、と。

パンチの運転手は、まったくそこに武者がいることなど当然というようにのんびりと発車時刻待ちの風情。ぴりぴりとした空気が車内に流れるものの、誰も武者に話しかける乗客はいない。

日よけの帽子を目深にかぶった娘があまりにも静かにしているので、もしかしたら眠ってるんじゃ無いかと帽子のつばを覗き込んでみると、おびえた表情で一点を見つめている。その視線の先には、武者の刀が。

『あんな刀でこの狭いバスの中、切りつけられたら家族を守りきれない……』
小さい頃、剣道を習っていたとはいえ、さすがにホンモノの刀で切りつけられたら勝つ気がしない。それに、相手は武者だし。『確か、旅行カバンの中に折り畳み傘が入っていたはず』と、僕は折り畳み傘をカバンの中から取り出してそれを剣のように伸ばし、家族を守りながら武者二名と必死に応戦する自分をイメージトレーニングしつつ、来るべき奇襲に備えようとしました。

と、唐突に示し合わせたように立ち上がる武者二人。
「来るか!」と、思わずビクッと反応するオレ。が、武者二名の視線はバスの入り口に。すると、年配の観光客が2名乗り込んでくるところでした。『あぁ、席を譲るのか』と、そこで僕は意外な武者の優しさに触れる、と。

さらにまた人が乗り込んできて、武者二人が申し訳なさそうに天井の低いバスの隅の方で身を寄り添って小さくなってるのを見て、『武者……』と僕もなんだか心の奥から熱いものが込み上げてきました。

やがてバスは定刻通り発車し、いくつ目かのバス停で、これまた申し訳なさそうに人混みをすり抜け、武者達はバスから降りていきました。バス停からこちらに向かって「バイバーイ」と手を振る武者達に、バスの中からも数名が応えていました。

そんな、会津のハイカラさんで武者二人に出会った旅の思い出。

 * * * 

先日、『がんばろう!日本 国内旅行振興キャンペーン』で会津若松へ行ってきました。今回はその時の旅行体験記です。良いのか?旅の感想がこんなブログ記事で……。


国内旅行振興キャンペーンポータルサイト「がんばろう!日本」
http://kokunai.nihon-kankou.or.jp/

キャンペーンサイト「日本再発見。~もう一度日本を見つけよう~」
http://nippon-saihakken.jp/


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by t0maki | 2011-08-30 00:00 | ブロガーイベント | Comments(0)

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