『空想幾何学小説』新作三編

『空想幾何学小説』新作三編_c0060143_14453679.gif久慈 誠っていうペンネームで、気が向いたときに勝手気ままな超短編小説などを書いてるんですが、その中で『空想幾何学小説』っていう言葉遊びのようなことをしています。もちろん、このシリーズ名は「空想科学小説」のもじり。「科学」ではなく、「幾何学」なので、文字や文章がひたすら図形のように反復したり混じり合ったりパターンを描くようなイメージです。

実際に読んでいただいた方が早いので、こちら、過去の作例(モバイルページ)です。

『さらさらのさらとざらざらのさら』
http://microstory.mobi/kuki/doc/sarasara.html

『箱の中の箱と箱』
http://microstory.mobi/kuki/doc/boxes.html


で、今回新作三編書いたので、下記に公開。

『見識のズレ』
「彼の見解が本質からズレてることを指摘する者達の見解が彼の考える本質とズレがあるため彼の見解がズレていると指摘しているのだが、実は見識がズレてるのは見識がずれてると主張している者達だというのが僕の見識。」

『錯覚の錯覚』
「錯覚ではないかという錯覚。錯覚ではないのに錯覚と錯覚しているので、錯覚が錯覚ではなく錯覚と錯覚しているだけの思い込み。でも、錯覚の錯覚が錯覚である場合もあるので、錯覚が本当に錯覚である場合にもかかわらず錯覚の錯覚と錯覚するのは、錯覚を錯覚と認識できないがための錯覚かもしれないという錯覚。」

『真実と事実』
「真実を信じてるのに真理を信じられないのは、事実を理解してるのに史実を理解できないのと似ているのではないかとちょっぴり思った。」


会社帰り、歩きながらiPod touchで書いてTwitterに公開したものに若干手を加えました。
疲労が限界まで達すると、頭の中でこんな風に言葉がグルグル回ることがあるんです。
というわけで、また近いうちに書くかも。

今日はそんなところで。
by t0maki | 2011-06-12 00:00 | アート>もの書き | Comments(0)