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夏の終わりに「奇跡」について考えてみた
なんだかんだで、もう12年も経つんだなぁ、と。なんだかここ最近、特に今年の夏は「原点回帰」をテーマに昔書いたものをまとめようとしてたりなんだりで、当時の事をよく思い出すんですよ。
大学卒業後、「職探しの旅」をしながら、アメリカの西海岸をさまよっていた頃。ロサンゼルスで、ホームレス生活に片足突っ込んで、どん底のさらにもっと底があるって知ったとき、なんか、いろんな大切なものが目の前でどんどん崩れていくような。もうほんと、絶望もリミットを越えちゃうと、自殺すら実行する気力もなくなっちゃうんだよね。
ただひたすら、死が向こうから訪れてくれるのをなんとなく空想し、待ち望んでいたような……。

まだ、若かったんだろうな、と思う。今振り返ってみると。
若かったから、何事にもクソマジメだったんだと思う。努力は報われると信じていたし、夢を持つことは素晴らしいことだと感じていた。だから、社会に出て、きれいごとだけじゃない現実を目の当たりにして、ちょっと参ってしまったんだと思う。
今はもう、大丈夫。それなりにいろいろな経験を積んできたから。努力する人間や必死に生きようとする人を食いものにして甘い汁を吸うような輩にだけはなりたくないと思うけど、そういう人たちにたとえ自分が利用されていると気づいても、前ほどは悲嘆しなくなった。「大人になった」っていうことなのかもしれないね。少し寂しい気もするけど……。

12年前のどん底生活、予測できる全ての未来に希望が持てず、自分の「夢」すら重荷に感じるような状態で、まともな生活を手に入れるのは「奇跡」に近いんじゃないかな、と感じ始めていました。奇跡でも起きない限り、僕はこの最悪の現実から逃れることは不可能なんじゃないか、と。

あれから、12年。はたして、奇跡は……?
奇跡っていうのは、その、例えば宝くじに当たるとか、一夜にして有名人になるとか、まぁ、もちろんそういった奇跡もあるんでしょうが、僕の経験した奇跡は、もっと少しずつ、長い時間をかけて、いろんな人たちと触れ合う中でちょっとずつ現実になっていったように感じます。ここで改めて自分の周りを見渡すと、あの頃は絶対に不可能だと思っていたものがいつの間にか手に入っている。WEB制作の現場で働くというのはあの当時予期しないものだったけど、週末はきちんと自分の時間を使って気ままな創作活動にいそしんでる。作るものは小さな取るに足らないものばかりだけど、大学で英語を身に付けつつアートを専攻したのは、決して無駄にはなっていないな、と。
もちろん、まだまだ完璧じゃないし、夢に近づくためにもっともっと頑張らなくてはいけないけど、ここで夏の終わりに、これまでの自分を振り返って考えてみると、確かに「奇跡」は起きたってことを実感します。
ちなみに、僕の究極の夢は「死ぬまで作り続けること」です。

というわけで、最後に教訓めいた結びになってしまうのは気恥ずかしいけど、夢を追いつつも希望をなくしてくじけそうになっている人、こんな風に知らない間にゆっくりと起こる「奇跡」もあるんだよ、と。

うーん、夏の終わりはなんとなく感傷的になってしまいますな。

by t0maki | 2010-08-31 00:10 | 乱文・雑文 | Comments(0)

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