ブログトップ | ログイン
「今日のランチ」に隠された悲哀のドラマ
 「しまった!」
 見てくれは普通の、というよりも幾分平均よりもちょっと上品で落ち着いた雰囲気の「純和風」の天ぷら屋さんだったので、すっかりだまされてしまった。
 実は、のれんをくぐった瞬間に「なんでこんな和食の店にクラシックロックが流れてるの?」と軽く疑問に思った瞬間に気づくべきだったんだ……。
 
 軽い気持ちで頼んだ天丼の「大盛り」。
 
 
 大盛り過ぎた……
 
 
 まずは器の大きさに仰天し、蓋を開けた瞬間の迫力に度肝を抜かれ、最後にご飯の分量に驚愕したと同時に、打ちひしがれた絶望感を味わった。
 
 「て、天ぷらの分量に対して、ご飯の量が多すぎる……」
 
 ようやく半分くらいのご飯を胃に押し込み、器の底が少し見えてきたな、という時点で、残ってる天ぷら具材は小ぶりのキス半身と、海老一匹、そしておかずとしては完全に戦力外のかぼちゃの天ぷら一切れのみ。
 
 「こ、こんなデカ盛りの店だったなんて…」
 
 ご飯がひたすら多いのに、上に載ってる天ぷらが普通の量だから、こんなことになるんだ。無言の怒り&抗議の視線をカウンターの向こうに送るも、涼しい顔で天ぷらを揚げ続ける板さんに完璧に無視され、「こうなったら、食うしかない!」と、なんとか完食。
 お代を払って店を出る瞬間、「ありがとうございました」と声をかけてくれた板前さんの姿に、ロックの魂を感じた……ような気がした。
 
 
 
 * * * 
 
 最近、「一見さん」でいろんなお店に行くのが好きで、今年に入って3ヶ月くらいは、「一度行ったレストランには二度行かない」っていうルールを決めて、50箇所くらいひたすら毎日いろんなところでランチを食べてました。
 たった三ヶ月ですが、ずいぶんと世界が広がりました。 いままで、こんな近くに、こんなにもたくさん行ったこともないお店があったんだなぁ、と。むしろ、こんな企画でもやらなければほとんどのお店には行くことはなかったんだろうなぁ、とも。見聞を広めるって、実はちょっとしたきっかけで、身近なところからでも始められるんだな、と。

by t0maki | 2010-07-19 14:59 | 乱文・雑文 | Comments(0)

<< 現代の神隠し     右手の人差し指が使えないと困る... >>
Back to Top